こんにちは、カスタム企画の伊東です。
「ジョブメドレーの求人、閲覧数はあるのに全然応募が来ない…」 「やっぱり、もっと上位のプランに課金して露出を増やさないとダメなのか?」 「スカウトメールも送ってみたけど、反応がいまいち…」
もし院長先生が、いまPCの管理画面を見ながらそう頭を抱えているとしたら、一つだけ言わせてください。
その状態でプランを上げたり、オプションにお金を使うのは、すべて無駄なコストになってしまいます。
厳しい言い方ですみません。 しかし、採用がうまくいかない原因の9割は、「媒体(ジョブメドレーやグッピー)」のせいではありません。 先生のクリニックが用意している「受け皿」の方に、致命的な穴が空いているからなのです。
今日は、医療業界の採用で失敗しないための基本原則、「コップと水の法則」についてお話しします。
採用活動は「コップ」と「水」でできている
採用活動の仕組みは、実はとてもシンプルです。 私はいつも、これを「コップ」と「水」に例えて説明しています。
- コップ(受け皿): クリニックの求人原稿、医院紹介文。「ここで働きたい」と思わせる中身のこと。
- 水(アクセス): 求職者からの「閲覧」のこと。(上位表示、スカウト、特集掲載などで集めるもの)
採用の成功(=応募獲得)とは、「コップに水が並々と溜まった状態」のことを指します。
先生のコップ、穴だらけになっていませんか?
「プランを上げても、スカウトを送っても応募が来ない」という状態は、このコップと水で言うとどういう状況でしょうか?
それは、「底に穴が空いたコップ(魅力のない求人原稿)に、必死に水(コスト)を注ぎ込んでいる状態」です。
どんなに高いお金を払って上位プランにして、大量の水を注いでも、コップに穴が空いていたら、水は一瞬で流れ出てしまいますよね? これと同じことが、先生の採用活動でも起きています。
- 「アットホームな職場です」としか書いていない(没個性)
- 給与条件の羅列だけで、医院の理念や想いがない(情報不足)
- 院長やスタッフの顔が見えず、職場の雰囲気が分からない(不安)
歯科医師や衛生士などの有資格者は、引く手あまたです。 彼らは検索やスカウト経由で先生の医院ページを見に来ます(水)。 しかし、中身が魅力的でなければ(穴)、「あ、ここはよくある普通のクリニックだな」と判断し、わずか数秒でページを閉じてしまうのです。
これが「閲覧数はあるけど応募が来ない」という現象の正体です。
お金をかける前にやるべき「穴埋め」作業
では、どうすればいいのか? 答えは簡単です。水を注ぐ(課金・露出アップ)前に、コップの穴をふさぐ(コンセプトを固める)ことです。
- コンセプトを練る: 「誰に」「何を」伝えるかを明確にする。(給与以外の魅力は?)
- 原稿(受け皿)を直す: そのコンセプトを、魅力的な文章(求人原稿)に落とし込む。媒体の「仕事内容欄」を、十分な情報量で、具体的かつ分かりやすく書く。
- アクセスを集める: 完成した「穴のないコップ」に向けて、初めて水を注ぐ(プランアップやスカウト)。
この順番を守るだけで、同じ閲覧数でも、溜まる水(応募数)の量は劇的に変わります。
多くのクリニックは、①と②をすっ飛ばして、いきなり③から始めてしまいます。 だから、いつまで経っても採用コストばかりが膨らんでいくのです。
まとめ:媒体のせいにする前に
「ジョブメドレーは効果がないから、他の媒体に変えようかな?」と浮気をする前に、一度冷静になって自院の求人原稿(コップ)を見直してみてください。
- その原稿は、読み手(ドクターやDH)の感情を動かす内容になっていますか?
- 条件だけでなく、「この医院で働く意義」が語られていますか?
- もし先生が求職者なら、そのページを見て「見学に行きたい」と思いますか?
もし自信を持って「YES」と言えないなら、無駄な課金はストップしてください。 まずは「選ばれるためのコンセプト(穴のないコップ)」を作ることが先決です。
「じゃあ、具体的にどうやって穴のないコップを作ればいいの?」 「ウチのクリニックの魅力って、どうやって言語化すればいいの?」
そう思った方は、ぜひ私が書いた電子書籍『新しい求人採用戦略』を読んでみてください。 「水がこぼれない最強のコップ」を作るための具体的な手順を、30ページにわたって解説しています。
